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老人保健施設と特別養護老人ホームの違い

特別養護老人ホームとの違い

似ているようで実は違う

大きく違う点

大きく違う点

老人保健施設と特別養護老人ホームの大きな違いとしてまず挙げられるのは「目的と役割」です。老人保健施設は在宅復帰を目的とした施設であるのに対し、特別養護老人ホームは終身にわたり生活を送ることを目的としています。また、対象者についても老人福祉施設は「要介護1~5」ですが、特別養護老人ホームは「要介護3~5」と中重度の要介護者が対象となっています。特別養護老人ホームは入居者の日常生活における動作の介助や療養上の世話、健康管理、機能訓練などを提供しています。

人員配置の基準

目的と役割、それに付随するサービスの内容が異なることから、人員配置の基準も違います。例えば、老人保健施設では実情に応じて適当数の薬剤師を配置することが義務づけられていますが、特別養護老人ホームには配置が義務づけられていません。介護士については、どちらも看護師と合わせて入居者3人に対して1人以上の配置が義務づけられています。

リハビリの内容が違う

老人保健施設と特別養護老人ホームでは、それぞれ提供するリハビリの内容が異なります。老人保健施設は「医学的なリハビリ」を行いますが、特別養護老人ホームで行われるリハビリは「機能訓練(生活リハビリ)」に主眼が置かれています。老人保健施設は医師が診療を行い指示に基づいたリハビリを実施するのに対し、特別養護老人ホームでは機能訓練指導員が入居者の機能訓練を実施します。

介護の質も異なる

老人保健施設と特別養護老人ホーム、どちらも入居者の食事・入浴・排せつの介助を行う点は共通しています。しかし、老人保健施設は「入居者の在宅復帰」、特別養護老人ホームは「終身にわたる生活」と目的が異なるので、介護の視点にも違いがあります。また、入居期間にも大きな差があるため、入居者に対する理解の深さという点でも違いがあるでしょう。老人保健施設で求められるのは、入居者が在宅復帰した後も可能な限り自力で日常生活を送れるようになるための介護です。

給与も若干違う

老人保健施設と特別養護老人ホームでは、給与にも若干の違いがあります。厚生労働省が発表した「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、老人保健施設の月平均給与額は31万7,350円であるのに対し、特別養護老人ホームは33万2,260円でした。給与だけを比較すると特別養護老人ホームの方が若干高いようです。ちなみに訪問介護は29万1,930円、通所介護は26万2,900円で、全体的な傾向としては老人保健施設の給与も高い水準にあります。

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